【第1回】世界初公開「Qキー推進委員会」に迫る
パソコンは今や生活必需品の一つとなっている.
そのパソコンを操作するときに必要なものがある.
それは,キーボードだ.
多くの人間はこのキーボード操作で情報を入力し,計算,検索,様々なことを行う.
しかし,このキーボードの中で圧倒的に押す頻度の少ないキーがあるのことに気が付いているであろうか?
そう「Q」キーである.
先日,世界インターフェイス委員会(WUIC)のQWERTY配列部門において衝撃的な会議が行われた.その議題は
「Qキーを廃止するか否か」
である.現状,おおむね可決の方向で進んでおり,2022年には各メーカーからQキーが廃止されたPCが発売されると考えられている.
たしかに,Qキーは非常に使う頻度が低い.
資源削減と小型化が謳われる昨今では当然の結末といえよう.
しかし,それを快く思わない人間もいることもまた事実である.
それが「Qキー推進委員会」である.
これはQキーを利用する頻度向上を願い2013年に発足した委員会である.
今まで,その存在はネット上の都市伝説と考えられていた.しかし,先日我々はその構成員を名乗るものに偶然出会ったのである.
彼曰く
「Qキー推進委員会は身元が割れちゃいけないんですよ.最悪命にかかわりますからね.(中略)WUICでも廃止の方向で動いている.今こそ我々がそれを阻止しないといけないんです」
我々は彼らの身元を明かさないことと,顔や声を一切移さないことを条件に取材を交渉した.
数日後,「Qキー推進委員会」から取材の許可が下り,現地へ向かった.
Qキー推進委員会とは何なのか.果たしてQキーは必要なのか.また,Qキーとは何なのか....
様々な疑問がうごめく中,我々は本部へと向かうのであった.
(第2回につづく)
文責:HATO